お米が美味しい新潟県

新潟県は本州中央の日本海沿いに位置する、人口約210万人(2021年6月現在)の地方自治体である。県内には信濃川や阿賀野川といった数多くの河川が日本海へ流れ込み、水資源には恵まれたエリアだ。

この豊かな水資源のおかげで古くより農業が盛んに行われ、特に米の生産では全国有数の規模を誇る。実際に米の生産量や作付面積そして産出額は全国トップクラスであり、県内の農業産出額の約6割を米が占めているのだ。もちろん品質についても抜群。全国的に有名なブランド米を筆頭に、数々の優れた品種が新潟県から誕生している。

全国有数の米どころにふさわしく、新潟県は日本酒の一大生産拠点としても有名だ。県内には歴史ある蔵元が数多く点在し、全国的によく知られた銘柄が幾つも存在する。

同じく米に関連した食といえば、米菓も見逃せないだろう。大手から中小まで様々な米菓メーカーが集まり、それを裏付けるように、煎餅やあられの出荷額は全国1位(2019年)を誇る。

もちろん新潟県の農業は米だけではない。魅力あふれる高品質な野菜や果物も生産しており、その中には全国トップクラスになっているものが幾つもある。例えば枝豆もその1つ。作付面積は令和元年で約1570ヘクタールを有し、これは全国1位である。特に県産枝豆の中では新潟茶豆が全国的によく知られ、かむほどに旨味が広がる点に特徴がある。また果物では西洋ナシが1880トン(令和元年)の出荷量を誇り、これも全国トップクラス。特にフランス品種ものは、冬季限定の希少な西洋ナシとして有名だ。